2008年10月12日日曜日

日本における真の対話

真の対話、日本的精神風土

”相手の立場でものを考え、自己を拡大して他者を取り込むという傾向のある日本的な精神風土では、自己に対立するものとしての他者(相手)の意識が当然のこととして希薄になる。日本人には真の対話がないとよくいわれるが、対話とは元来、求心的に収斂する固い自我をもつ者どうしが、自己に拮抗し、対立する他者との意見の調整を図り、利害を調整する機能を果たすものとしての言語なのであるから、相手を自己の立場の原点としてのみ考える拡散型自我構造をもつ日本人には最も異質なものである。”

鈴木孝夫
『閉ざされた言語・日本語の世界』(新潮社1975) 8

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